2025年1月にクアラルンプールに旅行を訪れた際に宿泊したマリオットボンヴォイのオートグラフ コレクションに属する「ザ マジェスティック ホテル クアラルンプール (The Majestic Hotel Kuala Lumpur, Autograph Collection)」について紹介します。

ザ マジェスティックは1932年創業の歴史を誇り、植民地時代の面影を色濃く残すこの5つ星ホテルは、まさに「クラシックホテル」という言葉がぴったりです。
現代的な高層ビルが立ち並ぶKLの中心地で、静寂と優雅さに包まれた滞在を叶えてくれる、その魅力を余すことなくお伝えします!
チェックイン:タワーウィングでの手続きに注意
マジェスティックホテル・クアラルンプールは、クラシックな「マジェスティックウィング」と、モダンな「タワーウィング」の2棟に分かれています。
チェックインはタワーウィング側のロビーで行うのですが、私はうっかりマジェスティックウィングに到着してしまい、タクシーでぐるっと回ってタワーウィングに移動することに。
Grabの運転手さんには少し申し訳なかったです…。
これから宿泊される方は、チェックインはタワーウィング側であることをお忘れなく!
チェックイン手続きと対応

フロントでは英語でのチェックインとなり、日本人スタッフはいませんでした。
ただ、スタッフの対応は丁寧で、スムーズに手続き完了。
マジェスティックホテルはマリオット・ボンヴォイ系列ですが、今回は残念ながらお部屋のアップグレードはなし。
それでも5つ星ホテルらしい落ち着いた雰囲気で、旅の疲れを癒せる滞在の予感です。
マリオットアプリでレイトチェックアウト

到着時は移動疲れで頭が回らず、レイトチェックアウトの希望を伝え忘れてしまいました。
ですが、マリオットのアプリにあるチャット機能を利用して英語で依頼したところ、すぐに返信があり、14時までのレイトチェックアウトOKとのこと!
英語が苦手な私でも、アプリでのやり取りなら安心してリクエストできるのでとても便利でした。
デラックスツイン(タワーウイング)はコスパ最強の贅沢ステイ

今回宿泊したのは、最もリーズナブルな客室カテゴリーであるタワーウイングの「デラックスツイン」。
「コスパ重視でも贅沢に泊まりたい!」という方にぴったりの1室でした。
客室:デラックスツイン(タワーウイング)

タワーウイングの客室は、クラシカルな雰囲気を残しながらも現代的な快適さを備えています。

広さも十分で、スーツケースを広げても余裕があり、チェアとテーブルも2セット完備。
✅️ ベッド:寝心地抜群のツインベッドで、静かにぐっすり休めました。ただし、シーツに小さなシミがあった点は少し残念。

✅️ 窓からの景色:KL駅周辺のホテルビューで、夜景も美しかったです。
✅️ 静寂性:外の音が気にならず、ゆっくり過ごせるのも◎。
バスルーム:バスタイムが特別な時間に
マジェスティックのバスルームは高級感たっぷり。


✅️ バスタブ:TVを観ながらゆったりバスタブに浸かれるのが魅力です。

✅️ 洗面台:ダブルシンクなので2人で宿泊しても朝の支度がスムーズ。

✅️ シャワー&トイレ:独立タイプで、水圧も十分。(ここのホテルのシャワーが今回のシンガポール&マレーシア旅のホテルで水圧No.1)

✅️ シャンプー等:固定式ボトルのシャンプー類。南国らしい香りが心地よいです。

✅️ ドライヤー:ヴィダル・サスーン製。風量も問題なし。

✅️ その他:歯ブラシ、シャワーキャップなど基本アイテムは完備。

ただし一点気になったのは、バスルームがガラス張りでベッドルームから丸見えな設計。

カーテンを閉めれば問題ないものの、「5つ星ホテルでこの仕様!?」と思わずツッコミを入れたくなる造りでした。
客室設備・アメニティ


✅️ クローゼット等:広々としており、バスローブ・アイロン・アイロン台付き。さらに、室内には洋服を掛けられるバレットスタンドも設置。これが英国文化由来のようで、少し新鮮でした。

✅️ 冷蔵庫:アルコールやソフトドリンクなどの有料ミニバー完備。


✅️ 無料ドリンク:瓶入りの水、ネスプレッソ、マレーシアで有名なBOHの紅茶、ジャスミンティー。電気ケトルもあり。

✅️ TV:サムスン製。朝はイスラム教のお祈り番組が流れており、異国情緒を感じる体験でした。

✅️ スリッパ:使い捨てタイプで清潔感あり。
🍴レストラン「CONTANGO(コンタンゴ)」で味わう豪華朝食ビュッフェ

マジェスティックホテル・クアラルンプール滞在の楽しみのひとつが、タワーウィング1階にあるレストラン 「CONTANGO(コンタンゴ)」 の朝食ビュッフェ。
普段の旅ではあまりホテル朝食を利用しない我が家ですが、今回は周辺にレストランやコンビニが少なかったこともあり、朝食付きプランで宿泊しました。
5つ星ホテルの朝食ということで、チェックイン前からワクワク。
期待を裏切らない充実の内容でした。
開放感あふれる会場とライブキッチンの臨場感

会場はとても広々としており、落ち着いた雰囲気。

いくつものライブキッチンが設けられているため、人の流れが分散され、混雑を感じにくい設計になっています。
最大の魅力は、マレーシアらしい多文化な料理のバリエーション。
東南アジア・中華・インド・欧米・和食まで、まるで“世界一周ビュッフェ”のようなラインナップです。
マレーシア料理の定番をライブキッチンで

✅️ ロティ・チャナイ:目の前で焼き上げられる薄焼きパン。外はパリッ、中はもちっとしていて、カレーをつけると最高。

✅️ ナシレマ:マレーシアの朝食の定番。自分で作るスタイルだったので、ココナッツライスにチキンときゅうりを添えて食べてみました。日本のお米とは違うけれどこれは日本人の口にも合います!

✅️ 炒麺・炒飯:炒麺は短い米麺を炒めたローカル焼きそば。モチモチの麺に甘辛ソースが絡み、食欲をそそります。炒飯も中華のものとは違いマレーシア風になっていました。
世界各国のメニューが勢ぞろい

✅️ 中華料理:点心(ディムサム)コーナーが充実。小籠包や焼売など、蒸籠の湯気が食欲を誘います。

✅️ インド料理:スパイシーなカレーが並ぶインディアンステーション。香辛料の香りが本格的!

✅️ パン類:種類豊富なパンコーナーもありました。

✅️ エッグステーション:オムレツ、スクランブル、目玉焼きまでお好みの焼き加減で。卵料理を食べてしまうとお腹いっぱいで他の料理が食べられなくなってしまうので今回は断念しました。

✅️ 和食コーナー:そばなど、日本人に嬉しいメニューもあり、旅先でもホッと一息つけます。
フルーツ&ドリンクも充実

フルーツは南国らしく色鮮やかで、スイカ・メロン・パイナップルなどが並びます。

特にフルーツジュースではスイカジュースがとても美味しくて、何度もおかわりしてしまいました。

ドリンクでは、マレーシア名物のテ・タリ(練乳入り紅茶)も提供。
甘くてコクのある味わいで、朝のエネルギーチャージにぴったりでした。
ホテル内の施設紹介
プール(タワーウィング 4階)

タワーウィングの4階には、こぢんまりとした屋外プールがあります。

規模は大きくないものの、世界で2番目に高いムルデカ118や旧クアラルンプール駅を眺めながら泳げるロケーションが魅力。
静かで落ち着いた雰囲気の中、リゾート気分を味わえます。
なお、プールはタワーウィングのほかに、マジェスティックウィング側にも別のプールがあり、
滞在する棟によって異なる雰囲気を楽しむことができます。
ルーフガーデン(タワーウィング 4階)

プールと同じフロアにあるルーフガーデンは、朝食後の軽いお散歩や、チェックアウト前のひとときにぴったりの空間。
緑に囲まれたガーデンエリアで、静かな朝の風を感じながらリラックスできます。
The Orchid Conservatory(マジェスティックウィング 2階)

マジェスティックホテルを象徴する名スポットが、「オーキッド・コンサバトリー」。
蘭の花々に囲まれた透明なガラス温室の中で、アフタヌーンティーを楽しむことができます。
華やかでクラシカルな空間は、写真映えも抜群。
とても人気が高いため、事前予約は必須です。
非日常を感じる特別なティータイムを過ごしたい方におすすめ。
The Tea Lounge(マジェスティックウィング 2階)

明るくエレガントな雰囲気のティーラウンジ。
窓から自然光が差し込み、優雅に紅茶を楽しむことができます。
静かで上品な空間は、午前中や午後のひと休みにぴったりです。
The Drawing Room(マジェスティックウィング 2階)

重厚感のある内装が印象的なティールーム。
英国のクラシックホテルのような趣があり、静かな時間をゆったりと過ごせます。
ビジネスミーティングや大人のティータイムにもおすすめです。
アクセス:無料シャトルバス&Grabで便利に移動
マジェスティックホテル・クアラルンプールは、主要駅であるKLセントラル駅から少し離れた場所に位置しています。
無料シャトルバス

このホテルではKLセントラル駅⇔マジェスティックホテル間を結ぶ無料シャトルバスが定期的に運行されています。
ただし、運行時間が限られているため、朝早い便や夜遅い時間帯に到着する場合は注意が必要です。
私たちがKLセントラル駅に到着したのは21時過ぎだったため、シャトルバスの運行はすでに終了しており、Grab(配車アプリ)を利用してホテルへ向かいました。
KLセントラル駅からGrabで約5分、料金は6.2リンギット前後(約230円)ほどでした。
周辺観光スポット
マジェスティックホテル周辺は、観光にも便利な立地です。
歴史的建築物や博物館など、徒歩圏内に見どころが集まっています。
| 観光スポット | 所要時間 | アクセス方法 |
| 国立モスク(National Mosque) | 徒歩 約5分 | 美しいイスラム建築が印象的 |
| イスラム美術館(Islamic Arts Museum) | 徒歩 約8分 | 規模・内容ともに東南アジア随一 |
| ムルデカ・スクエア(Merdeka Square) | 車で 約5分 | クアラルンプールの歴史的中心地 |
| セントラル・マーケット(Central Market) | 車で 約7分 | おみやげ探しにおすすめのマーケット |
宿泊費用:5つ星の贅沢を手頃に楽しむ

マジェスティックホテル・クアラルンプールは、5つ星ホテルでありながら驚くほどコスパの良い滞在が叶うホテルです。
1泊あたりの料金は、約17,500~19,500円前後(時期・予約サイト・部屋のグレード・朝食の有無によって変動)と非常に良心的。
朝食付きプランを選んでも、クアラルンプールの物価を考えると「手頃な贅沢ステイ」と言える価格帯です。
私たちは今回、朝食付きプランで約27,000円(1泊2名)で予約。
5つ星ホテルのクオリティと朝食ビュッフェの内容を考えると、十分に満足できるコストパフォーマンスでした。
まとめ|マジェスティックホテル・クアラルンプールで味わう上質なクラシック滞在

クラシックとモダンが美しく融合したマジェスティックホテル・クアラルンプール。
初めての宿泊でしたが、「この価格でこのクオリティ?」と驚くほど満足度の高い滞在になりました。
宿泊したタワーウィングのデラックスツインは、広々とした空間と落ち着いた内装で快適そのもの。
朝食ビュッフェ「CONTANGO(コンタンゴ)」では、ローカルフードから世界各国の料理まで揃った圧巻のラインナップ。
マレーシアの食文化を感じながら、1日の始まりを特別なものにしてくれます。
ホテル内には、プールやルーフガーデン、そして蘭の花に囲まれた「オーキッド・コンサバトリー」など、非日常を感じられる空間が点在。
観光にもアクセスが良く、立地の面でもとてもバランスの取れたホテルです。
何より、1泊朝食付きで2人で3万円以下という価格でこの上質な体験ができるのは、まさに「コスパ最強の5つ星ホテル」。
こんな方におすすめ
- クラシックホテルの雰囲気を味わいたい方
- コスパの良い5つ星ホテルを探している方
- 朝食ビュッフェやアフタヌーンティーを楽しみたい方
- 観光とホテルステイの両方を満喫したい方
歴史と優雅さを感じながらも、居心地はとても現代的。
「次はマジェスティックウィングにも泊まってみたい」——
そう思わせてくれる、記憶に残るホテルでした。

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