2026年1月、私たちは6日間の日程でロンドンとマドリードを旅しました。
旅の一番の目的は、夫が20年以上応援しているレアル・マドリードの試合をサンティアゴ・ベルナベウで観戦することです。
試合日程が変更になり、航空券を取り直すというハプニングもありましたが、無事にマドリードへ到着。念願のベルナベウでの観戦を楽しむことができ、サッカー好きにはたまらない時間を過ごしました。
そんな旅の中で、もうひとつ楽しみにしていたことがあります。
それが、本場スペインでフラメンコを見ることでした。
私はフラメンコに詳しいわけではありません。
有名なダンサーを知っているわけでもなく、歴史について語れるほどの知識もありません。
それでも「せっかくスペインに来たのだから、スペインらしい文化を体験したい」と思ったのです。
旅先では、その土地ならではのものに触れる時間を大切にしています。
ロンドンで大英博物館を歩き、マドリードではサッカー観戦をしました。
フラメンコも、その街の文化を感じられる体験のひとつだと思い、旅程に組み込みました。
トーレス・ベルメハスを選んだ理由

マドリードにはフラメンコショーを楽しめる会場がたくさんあります。
どこへ行こうか調べていると、それぞれに特徴があり、かなり迷いました。
そんな中で私たちが選んだのが「トーレス・ベルメハス」でした。
フラメンコショーが行われる会場は「タブラオ」と呼ばれています。
タブラオとは、フラメンコを専門に上演する会場のこと。スペイン各地にありますが、マドリードには歴史あるタブラオがいくつもあり、本場ならではの雰囲気の中でショーを楽しめます。
私たちが訪れたトーレス・ベルメハスも、そのひとつです。
「せっかくスペインへ行くなら、本場のタブラオでフラメンコを見てみたい。」
そんな思いで予約しました。
口コミを見ると評価も高く、「初めてフラメンコを見る人にもおすすめ」という声が多かったことが決め手です。
また、マドリード中心部にあるため観光の合間にも立ち寄りやすく、アクセスの良さも魅力でした。
満席が心配だったので、日本から事前予約
海外旅行では、「行ってみたら満席だった」という経験だけは避けたいと思っていました。
特に今回は、マドリードに滞在できる日数が限られており、フラメンコを見られるのはこの日だけです。
そこで、日本にいるうちにインターネットで予約を済ませることにしました。
海外サイトで予約するのは少し緊張しましたが、Google翻訳を使えば問題なく手続きを進めることができ、予約完了メールが届いたときはひと安心でした。
旅行中は、受付ですぐ提示できるように予約完了メールをスマートフォンに保存しておきました。
当日は受付で名前を伝えるだけでスムーズに案内してもらえたので、事前予約をしておいて本当に良かったと思います。
マドリードにはフラメンコを楽しめるタブラオが数多くありますが、人気の会場は満席になることもあります。
旅行日程が決まっている方は、日本から事前に予約しておくのがおすすめです。
私たちも日本から予約して訪れました。人気の日程は満席になることもあるので、旅行日程が決まっている方は早めに空席状況をチェックしてみてください。
| 予約サイト | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|
| Klook | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 日本語で予約できるので初心者向け 予約情報もアプリで管理可能 |
| GetYourGuide | ⭐⭐⭐⭐☆ | プランが豊富で口コミも多い |
| 公式サイト | ⭐⭐⭐⭐☆ | 最新の公演情報を確認できる |
「どうせなら良い席で見たい」と思った結果…

こちらのタブラオでは、17時・19時・21時・21時45分の回がありました。

時間帯のほかにも、ドリンク付き・食事付きなど、いくつかのプランを選ぶことができます。
私たちはじっくりフラメンコを楽しみたかったので、食事は付けずに、ドリンク付きの座席を予約しました。

予約画面を進んでいくと、座席のグレードを選ぶことができました。
普通席でも十分だったのですが、
「日本から来るんだし、どうせなら良い席で見たい。」
そんな気持ちになり、10ユーロの追加料金を支払ってVIP席を予約しました。
この時は、
「少し前の席になるのかな」
くらいにしか考えていませんでした。
まさか、その選択があとで笑い話になるとは思ってもいませんでした。
夜のマドリードを歩いて会場へ
私たちが予約したショーは、19時開始の回でした。
この日は、サッカー観戦終了後にホテルへチェックインし、そこから会場へ向かう流れだったので、正直かなりバタバタした移動になりました。
今回マドリードで宿泊したインターコンチネンタル マドリードからは、地下鉄のRubén Darío駅から5号線に乗り、Callao駅で下車。
そこから歩いて会場へ向かいました。
Callao駅周辺は、東京でいうと銀座のような雰囲気。
たくさんの人で賑わっていて、街全体に活気がありました。

ロンドンとはまた違った街並みや建物が並んでいて、歩いているだけでも楽しい時間です。
スペインは夕食の時間が日本より遅いこともあり、夜になっても街全体がとても元気。
目的地まで歩いている時間さえ、旅の思い出になります。
Callao駅から会場までは、歩いて約4分。
会場へ到着すると、入口にはすでに多くのお客さんが集まっていました。
予約メールには「30分前にお越しください」と記載がありましたが、私たちはその時間より5分ほど遅れて到着。
少し焦りましたが、その後も続々とお客さんが来ていたので、思っていたほど厳密ではなさそうでした。
とはいえ、海外旅行中は何があるか分からないので、時間には余裕を持って向かうのがおすすめです。
「時間厳守しなければ」と思ってしまうのは、日本人の性でしょうか(笑)。
でもその分、無事に到着できたときはほっとしました。
いよいよ本場のフラメンコが見られる。
そんな期待で胸が高鳴りました。
受付を済ませ、案内された席は…
受付で名前を伝えると、スタッフの方が席まで案内してくれました。
そして席を見た瞬間、思わず夫と顔を見合わせます。

「えっ、近い!」
案内されたのは、まさかの最前列でした。
ステージとの距離は、1メートルもありません。
追加料金を払った結果、想像をはるかに超える特等席でした。
最初は、
「これはすごい!」
と大興奮。
ダンサーの表情もよく見えそうですし、迫力も間違いありません。
席に着くと、スタッフの方がドリンクの注文を聞きに来てくれました。

今回は食事なし・ドリンク付きプランを予約していたので、夫は白ワイン、私はサングリアを注文。
ショーが始まるまでの時間は、ドリンクを飲みながら会場の雰囲気を楽しみます。

周りを見渡すと、食事をしながらショーを楽しんでいる方も多く、どの席も開演前から和やかな空気に包まれていました。
そして、いよいよ19時。

会場の照明が少し落ち、ショーが始まります。
ところが、この最前列には思わぬ落とし穴が待っていました。
ダンサーとの距離が近すぎるため、自然と見上げる姿勢になります。
最初の10分ほどは夢中で見ていましたが、時間が経つにつれて少しずつ首が疲れてきました。
「近すぎる……!」
これは完全に想定外です。
「どうせなら良い席で見たい」と思って追加料金を払ったのに、まさか首の筋肉と戦うことになるとは思ってもいませんでした(笑)。
それでもショーが進むにつれて、最前列だからこそ味わえる魅力があることにも気づきます。
その迫力は、想像をはるかに超えるものでした。
最前列だからこそ味わえた、本場フラメンコの迫力
首は少し疲れてきましたが、それ以上に驚いたのが、ショーの圧倒的な迫力でした。
ダンサーがステージへ現れた瞬間、会場の空気が一気に変わります。
力強く床を踏み鳴らす足音。
リズムを刻む手拍子。

ギターの音色。

そして、歌い手の魂がこもった歌声。
映像では何度か見たことがありましたが、実際に目の前で体感すると、その迫力はまったく別物でした。

最前列だったからこそ、ダンサーの表情までしっかり見ることができます。
真剣な眼差し。
踊りながら変わる表情。
一つひとつの指先の動きまで伝わってきました。

特に印象的だったのは、驚くほど速い足さばきです。
想像以上のスピードでステップを踏み続ける姿に、思わず見入ってしまいました。
床を踏み鳴らすたびに足音が体に響き、その振動まで伝わってきます。
「これが本場のフラメンコなんだ。」
そう感じた瞬間でした。
また、ダンサーだけではありません。
ギター演奏や歌も本当に素晴らしく、それぞれが主役のような存在感があります。

ステージ全体で一つの作品を作り上げているような一体感があり、約1時間があっという間に感じられました。
そして、最前列ならではの驚きもありました。
ダンサーが力強くステップを踏み鳴らすたびに、ステージの細かな木くずがこちらまで飛んでくるのです。
最初は驚きましたが、それだけ力強く踊っている証拠。
臨場感たっぷりで、「本当に目の前で踊っているんだ」と実感しました。
ただ、飲み物のグラスに入らないようにだけは気を付けてください(笑)。
実際の様子はインスタグラムにUPしていますので、是非ご覧ください。
フラメンコ初心者でも十分楽しめる

私はフラメンコについて詳しくありません。
有名な演目も知りませんし、踊りの種類も分かりません。
それでも十分楽しめました。
理由はシンプルです。
言葉が分からなくても伝わるから。
踊りの意味は詳しく分からなくても、演者さんの表情や動きから感情が伝わってきます。
会場全体の熱気もあり、自然とショーに引き込まれていました。
「フラメンコって詳しくないから楽しめるかな?」
そう思っている方でも心配はいらないと思います。
私自身がそうでしたが、知識がなくても十分楽しめるエンターテインメントでした。
トーレス・ベルメハスの基本情報
今回訪れたトーレス・ベルメハスは、マドリード中心部にある人気のフラメンコ会場です。
観光地からもアクセスしやすく、初めてマドリードを訪れる方にも利用しやすい立地でした。
基本情報
- 名称:Torres Bermejas(トーレス・ベルメハス)
- 所在地:
- 最寄駅:Callao駅から徒歩約4分
- 上演時間:約1時間
- 食事付き・ドリンク付きプランあり
- 日本出発前の事前予約がおすすめ
ベルナベウ観光やマヨール広場、プエルタ・デル・ソル周辺の観光と組み合わせやすいので、旅行日程にも組み込みやすいと思います。
予約方法
私たちは日本から事前にインターネットで予約しました。
旅行中は予定が詰まっているため、当日になって満席だったら後悔すると思ったからです。
予約確認メールはスマートフォンに保存しておき、受付で提示するだけでスムーズに入場できました。
特に週末や観光シーズンは混雑することもあるようなので、事前予約をおすすめします。
旅行前に予約しておいて良かったこと
・希望の日程で確実に見られた
・当日は観光を楽しむだけで済んだ
・現地で会場を探し回る必要がなかった
旅行は限られた時間だからこそ、「確実に体験できる安心感」は大きいと感じました。
料金
今回私たちはドリンク付き+VIP席で1人48ユーロで予約しました。
「どうせ見るなら良い席で」
という気持ちでしたが、結果はまさかの最前列。
これは予想外でした(笑)。
料金は選ぶプランによって異なります。
一般的には、
- ショーのみ
- ドリンク付き
- ディナー付き
など複数のプランがあります。
食事を楽しみたい方はディナー付き、ショーだけを楽しみたい方はショーのみでも十分満足できると思います。
おすすめの座席
実際にVIP席の最前列で鑑賞した感想をまとめると、メリット・デメリットの両方がありました。
最前列(VIP席)のメリット
- ダンサーの表情までしっかり見える
- 足さばきを間近で見られる
- 足音や手拍子など音の迫力を全身で感じられる
- 演者との距離が非常に近く、臨場感が抜群
- 本場のフラメンコを目の前で体感できる
最前列(VIP席)のデメリット
- 長時間見上げる姿勢になるため、首が疲れやすい
- ステージ全体の構成は少し見渡しにくい
- ダンサーとの距離が近すぎて圧倒される場面もある
- 力強いステップで舞台の細かな木くずが飛んでくることがある(笑)
正直なところ、通常席でも十分楽しめると思います。
ただ、私は普通席を利用していないため比較はできませんが、会場内を見る限りでは、柱が視界に入る席もありました。
そのため、
「せっかく本場のフラメンコを見るなら、見えにくい席だけは避けたい」
という方には、VIP席を選ぶ安心感はあると思います。
一方で、最前列は迫力がある反面、かなり近いので、人によっては少し見づらく感じるかもしれません。
もし次回訪れる機会があるなら、私はVIP席の2〜3列目あたりを選んでみたいと思います。
迫力をしっかり味わいながら、ステージ全体も見渡せそうだからです。
とはいえ、ダンサーの息遣いまで感じられる距離でショーを鑑賞できたことは、今でも旅の思い出として強く残っています。
こんな方におすすめ
トーレス・ベルメハスは、こんな方におすすめです。
- 初めてスペインへ行く方
- スペインらしい文化を体験したい方
- レアル・マドリード観戦旅行を計画している方
- フラメンコ初心者
- マドリード観光の夜を楽しみたい方
サッカーだけでなく、スペインの文化にも触れたいという方にはぴったりだと思います。
まとめ

今回の旅のメインはレアル・マドリードの試合観戦でした。
しかし、フラメンコを見たことで、スペインという国をより深く知ることができたように感じます。
サッカーも文化。
フラメンコも文化。
どちらも体験したことで、マドリードの旅がさらに思い出深いものになりました。
「スペインに行くなら、スペインらしいことをしてみたい。」
そんな方には、本場のフラメンコをぜひおすすめしたいです。
そして最後にひとつだけアドバイス。
追加料金で最前列を選ぶときは……
迫力は保証します。
でも、首の準備もお忘れなく(笑)。

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