善長野県を代表する観光スポット「善光寺」。歴史と伝統が息づくこのお寺は、年間600万人以上が訪れる人気の観光地です。
ずっと行きたいと思っていたのですが、去年の9月に家族と一緒に行くことが出来ました。
今回の記事では、善光寺の見どころ・仲見世グルメを中心に善光寺観光の魅力を余すことなくお届けします。
善光寺とは?
善光寺は長野県長野市にある約1400年の歴史を持つ古刹で、日本最古とされる一光三尊阿弥陀如来をご本尊としています。

宗派を問わず誰でも参拝できる無宗派の寺としても有名です。お寺の運営は天台宗の「大勧進」と浄土宗「大本願」の両宗派によって行われています。
そしてよく聞く「一生に一度は善光寺詣り」と言われるほど信仰を集めています。
善光寺の見どころ5選
連休中でしたが混雑を避けるために8時半前には善光寺近くの駐車場に到着するように旅の計画を立てました。

朝の駐車場は混雑していなかったのでスムーズに車を止めることが出来ました。
ちなみに我が家はこちらの駐車場を利用しました。
表参道まで徒歩2分、善光寺本堂までは徒歩10分と便利な場所にある駐車場でした。
善光寺のホームページに駐車場の情報が乗っているので事前に予習しておくのが良いと思います。

迫力がある仁王像が参拝者を迎える仁王門をくぐると仲見世通りと山門が見えてきました。
1.仲見世通り・表参道

本堂へ向かう仲見世通りには、食べ歩きが楽しめるお店がずらり。お土産探しにもぴったりです。
さすがに私たちが訪れた8時半過ぎ頃はまだお店は開いてなく、参拝が終わった頃にお店が開き始め、長野名物のおやきを食べたり、八幡屋礒五郎の七味唐辛子などのお買い物をしました。
いろは堂

いろは堂は、長野県長野市鬼無里に本店を構える、創業約100年の老舗おやき専門店です。1925年の創業以来、信州の郷土食である「おやき」を製造・販売しています。
おやきの売上ランキングTOP3は下記の通りです。
1位 | 野沢菜 | 浅漬けの野沢菜を塩出しし、信州味噌で味付け。おやきの定番。 |
2位 | ねぎみそ | 甘辛い信州味噌と長ネギのおやき。焼き上げると長ネギの甘みが出る。 パン粉で味噌の味を絡めている。 |
3位 | 野菜ミックス | キャベツを主に人参・玉ねぎ・野菜を使用。味は信州味噌ベース。 |
おやきは1個¥270でした。期間限定のものは1個¥360で、私が訪れた9月は舞茸と栗あんが期間限定メニューとなっていました。


私はもちろん1位の野沢菜を購入しました。もっちりとした生地の中に信州味噌の甘みがアクセントとなった野沢菜がぎっしりと詰まっていてとっても美味しかったです。
冷凍でお土産用も買えば良かったとめちゃくちゃ後悔しています。ネットでも購入出来るようなので、絶対購入したいと思います。
八幡屋礒五郎

八幡屋礒五郎は、創業は1736年(元文元年)で約300年の歴史を持つ老舗の香辛料を販売しているお店です。
善光寺の門前町に本店があり、「七味唐からし」が参拝客への土産品として人気を博してきました。

店舗の前にある椅子が七味缶になっていてかわいいです。


定番の七味唐からしは既にお取り寄せで自宅に在庫があったので、今回は七味梅茶と山椒を購入しました。
七味梅茶は和歌山産の梅肉と北海道産の真昆布に八幡屋礒五郎の唐からしを加えた梅茶です。個包装になっているので、手軽に梅茶が楽しめます。
山椒は粉状になっており、レモンにも似た柑橘系のさわやかな香りと舌や唇にピリッとした“しびれ”をもたらす辛さがあります。私はそうめんを食べる時にかけて食べるのがお気に入りです。
2.本堂(外陣・内陣・お戒壇めぐり

本堂の中に入り善光寺参拝セット券を購入します。
善光寺参拝セット券は本堂内陣・お戒壇めぐり・山門・経蔵・資料館がセットになっており、大人¥1,200/円でした。参拝券の購入はクレカや電子マネーでも可能です。
本堂は善光寺の中心となる建物で国宝に指定されています。
本堂は撮影禁止なので、写真がありませんのでご了承ください。写真はぜひ善光寺のHPでご確認ください。
外陣 びんずる尊者像
本堂に入るとびんずる尊者像がお出迎えしてくださいます。
びんずる尊者は、お釈迦様の弟子である十六羅漢のお一人で大変な神通力を持っていたとされています。
「撫で仏」としても知られ、ご自身の体の悪い部分と同じ場所を撫でると、痛みが和らぐという言い伝えがあります。
300年以上参拝者から撫でられまくりなのでお顔が見えなくなるくらいツルツルにすり減っています。
私は頭痛と肩こりと腰痛がひどいのでなでなでさせていただきました。効果は…日々のケアが一番大切ということで。
内陣
内陣には、日本最古の仏像とされる一光三尊阿弥陀如来が安置されています。
一光三尊阿弥陀如来は一つの光背の中に中央に阿弥陀如来、両脇に観世音菩薩、勢生菩薩が配置されています。
残念ながらこの阿弥陀如来は絶対秘仏なので見ることが出来ません。
しかし、数え年で7年に一度行われる御開帳の時期には一光三尊阿弥陀如来の御身代わりである「前立本尊」が本堂に安置され、一般の参拝者が拝むことができます。
内々陣:お戒壇めぐり
真っ暗な回廊を手探りで歩く「戒壇巡り」は、善光寺ならではのユニークな体験。
こちらのエッセイマンガの善光寺編を読んでから、行ってみたいな〜とずっと思っていたのでとっても楽しみにしていました。
ご本尊の真下にある「極楽の錠前」に触れることで極楽往生が叶うと言われています。

階段を降りると真っ暗で何も見えません。全く光の無い暗闇の中回廊を歩くので、このまま迷ってどこかにいってしまうのではないかとプチパニックになりかけていました。
写真撮影禁止なのでChat GPTさんにイメージイラストを作成してもらったのですが、実際はお互いの姿が全くわからないくらいなので、あーでもなおこーでもない言いながらてんやわんやで回廊を進んでいきます。
ちなみに私と家族はこのイラストのように上品な感じではありません(笑)
父と母と声を掛け合いながら、手探りで回廊を進んでいくと「極楽の錠前」の思われるものが。

何度も触れながらどんな形をしているのかわからず、自分の頭の中で必死に極楽の錠前を想像しました。
私が触って想像したものはこんな形でした。実際はどのような形をしているのか気になります。
やっと光が見えてきてお戒壇めぐりも終了です。
明るいって何て安心するんだろう。死んだらこんな真っ暗な世界に行くのかななど色々と考えしましました。東日本大震災で数日間停電になっても何も見えなくなるほど真っ暗ではなかったので、もし一生お戒壇巡りの刑みたいなのがあったら、気が狂ってしまうだろうなと思ってみたり。
まるで死後の世界を体験できるようなお戒壇めぐりでした。貴重な体験をすることが出来て大変良かったです。
3.経蔵(重要文化財)

「経蔵」は、1759年(宝暦9年)に建立された江戸時代を代表する仏教建築で、国の重要文化財に指定されています。
内部の中心には、高さ約6メートル、重さ約5トンの八角形の「輪蔵」が据えられています。この輪蔵には、仏教経典が全6771巻も収められています。輪蔵を時計回りに一周押し回すことで、収められた経典をすべて読誦したのと同じ功徳が得られると信じられています。
さすがに6771巻も経典を読むことが出来ないので、輪蔵をありがたくを回させていただきました。

シンガポールのブッダトゥースレリック寺院を訪れた際も輪蔵があって、1人でも簡単に回すことができたのですが、こちらは1人では全く動かず、父・母と3人一緒でやっと回すことが出来ました。
簡単に回すことが出来ないあたりがありがたみを感じます。
私たちの後に来られた御夫婦の方も回すの苦労されていました。

経蔵の前には「輪廻塔」というものがあり、石柱にはめ込まれている車輪状の石を回すと、諸々の苦悩を抜け出すことが出来るとのことだったので、ぐるぐる回してきたのですが日々の仕事で苦悩ばかりです(笑)回すのが足りなかったのかしら…
輪廻塔を回したからこの程度で済んでいると思うことにします。
4.歴代回向柱納所

歴代回向柱納所は7年に一度の御開帳のシンボルである歴代の回向柱が収められている場所です。

父が若かりし頃に御開帳の時期に善光寺を訪れたことがあったようなのですが、その頃の回向柱は朽ち果てていました。
5.山門(重要文化財)

最後に山門に登ることにしました。

1750年建立の大楼門で、楼上には畳3畳分サイズの善光寺と書いてある額があり、5羽の鳩と牛が隠されています。


有料ですが交互通行が必要なほど狭く急な階段に登り楼上に着くと、南側は長野市街・北側は善光寺の本堂を一望できます。

楼上からは善光寺の額も間近に見ることができます。
最近畳を見ていないので3畳分と言われてもピンと来ず、3畳分でこんな大きさだっけとなりました(笑い)
6.ビームスジャパン善光寺

境内にはお守りなど購入することが出来る授与品所があるのですが、その隣にビームスがあるんです。
このビームスは日本の様々な魅力を発信するコンセプトショップで善光寺限定のアイテムなども販売されいます。

今回私は善光寺限定の西野うるし工房 ビームスジャパンコラボの木曽漆器のお箸¥1,540を購入しました。
黒やオレンジもあったのですが、長野県が日本アルプスに囲まれ緑豊かであることから“深緑”カラーのアイテムが多く、お箸も深緑”カラーのものを購入しました。
この箸がとっても滑りにくい、痛くないしとっても使いやすくて、この箸じゃないと嫌だと思うくらい心地の良いお箸でした。ケチらずもっと買って来ればよかったと後悔しています。
まとめ
善光寺は見どころが沢山あり、まるで仏教のテーマパークのようでした。これは昔の人たちも善光寺に行くことがレジャーの一つだったんだろうなと思います。(現代でいうディズニーランドに行くような気持ちに近いかもしれません。)「一生に一度は善光寺詣り」と言われたのもわかった気がします。
時間の関係ですべてを見ることは出来なかったので、今度訪れる際は宿坊に宿泊してゆっくり参拝したいです。
これから訪れる方は朝に行かれることをおすすめします。混雑しておらず朝の澄んだ空気の中、善光寺を参拝するのは大変気持が良いです。
ぜひみなさんも「一生に一度は善光寺詣り」行かれてみてはいかがでしょうか。
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