仙台市青葉区にある老舗中華料理店「龍亭(りゅうてい)」は、冷やし中華(涼拌麺)発祥の店として知られる名店です。
1949年創業という歴史を誇り、地元民はもちろん、全国からその“本場の味”を求めて多くの人が訪れています。
今回は週末のランチタイムに訪問し、名物の「涼拌麺」をはじめ、「酸辣湯麺」「海老チャーハン」もいただいてきました。
それぞれの料理の魅力に加え、店内の雰囲気や混雑状況も含めて詳しくレポートします。
龍亭への行き方|仙台駅から徒歩圏内
「龍亭」は、仙台駅から徒歩圏内とアクセスしやすい立地にあります。
JR仙台駅から徒歩でのアクセス(約15分)
駅からは少し歩きますが、道はほぼ平坦でわかりやすく、徒歩15分ほどで到着できます。
天気が良い日は散策しながらのアクセスもおすすめです。
地下鉄 勾当台公園駅からのアクセス(約10分)
地下鉄利用なら、勾当台公園駅から徒歩約10分で到着。
仙台市中心部の観光の合間にも立ち寄りやすい立地です。
駐車場について
専用駐車場はありませんが、周辺にはコインパーキングが多数あります。車で訪れる場合は、事前に近くのパーキングを調べておくと安心です。

私達は龍亭の隣にあるコインパーキングに駐車しました。
店舗の雰囲気・客層|地元の人も観光客も集まる温かな空間
訪れたのは土曜のお昼時。


店内はすでに満席で、店の外には5〜6組の行列ができていました。

店内は、こぢんまりとした落ち着いた雰囲気。
席数はそこまで多くなく、テーブル席が中心で、壁際に数席のカウンター席もありました。
ファミリーやカップル、観光客と思しきグループも多く、客層は幅広め。
明るすぎず、落ち着いた照明で、ゆったりと食事が楽しめる空間でした。
メニュー



名物の涼拌麺(冷やし中華)をはじめ、店内には汁そば系の麺料理、炒麺(焼きそば)、ご飯もの、点心(中華スイーツ)やドリンク類など、バリエーション豊かなメニューがそろっていました。

お店の外にある看板には、涼拌麺など人気メニューの写真が数点掲示されており、どれも美味しそうで目を引きます。
きっと、これらが龍亭の看板メニューなのでしょう。
中でも気になったのが、仙台名物のマーボー焼きそばや点心メニュー。
どちらも魅力的で惹かれましたが、今回は「涼拌麺を食べる」という目的を果たすべく、泣く泣く見送ることに……。

なお、平日限定でランチタイムメニューの提供もあり、通常メニューよりもお得な価格でさまざまな料理が楽しめるようです。
次回は平日を狙って、いろいろな料理にチャレンジしてみたいと思います。
1. 龍亭名物「涼拌麺(りゃんばんめん)」|冷やし中華の原点にふれる一皿

冷やし中華発祥の地・仙台にある龍亭で、多くの来店客が注文するのが看板メニューの涼拌麺(りゃんばんめん)。
その見た目はシンプルながらも、どこか上品で凛とした佇まいが印象的です。そして海老がのっているのも豪華です。
大きめの平皿に、ツヤのある中細やや縮れ麺が美しく盛り付けられ、別皿には色とりどりのトッピングが並びます。

錦糸卵、チャーシュー、きゅうり、ハム、鶏肉、クラゲがまるで氷のようなお皿に準備されており、具材を自分好みに盛り付けて楽しむスタイルは、冷やし中華としては少し珍しく、まるで“自分だけの一杯”を作るような楽しさがあります。
麺はしっかりと水で締められ、もちっとした弾力とツルッとした喉ごしが特徴的。
タレは醤油だれと胡麻だれの2種類から選べるのですが、今回はスタンダードな醤油だれをチョイス。

この醤油だれは、酢の酸味とごま油の香ばしさが効いていて、どこか懐かしさを感じる味わい。
クセがなく、最後まで飽きずに食べ進められる安定感があります。
「冷やし中華って、こうだったよね」と、思わず昔を思い出すような、原点に立ち返る一皿。
暑い季節には特に食べたくなる、爽やかで満足感のあるメニューです。
2. 「酸辣湯麺(サンラータンメン)」|バランス絶妙な酸味と辛味で心も体も温まる

肌寒い日だったこともあり、体が温まるメニューとして選んだのがお店の看板にも写真があった酸辣湯麺。その選択は大正解でした。

スープはとろみのある濃厚な中華スープに、程よい酸味とピリッとした辛さが絶妙に絡む味わい。酸っぱすぎず、辛すぎず、どちらも主張しすぎないバランスが秀逸で、スープをすくう手が止まらなくなります。
具材には、溶き卵、細切り筍、ハムなどがふんだんに入り、食感のコントラストも楽しいです。
麺は中太でスープとの絡みがよく、最後までアツアツのまま楽しめました。
体の芯からポカポカと温まる一杯で、寒い時期や雨の日のランチにもぴったり。
私が訪れたひは肌寒い日だったので、涼拌麺より美味しく感じました(笑)
3. 「海老チャーハン」|プリプリ海老がゴロゴロ贅沢に!

中華料理といえば、ついつい一緒に頼みたくなるのがチャーハン。
家でも手軽に作れるメニューではありますが、やっぱりお店でいただく“本格チャーハン”の味は格別です。
龍亭の海老チャーハンは、見た目以上に満足度の高い一皿。強火でサッと炒められたご飯は、しっとり感を残しつつも重たさがなく、口当たりは軽やか。
いわゆる“パラパラ系”ではありませんが、油っこさを感じさせない絶妙な火入れで、上品な仕上がりです。
そして何より嬉しいのが、ぷりっぷりの海老がたっぷり入っていること!
噛むたびに弾力ある食感と海老の旨みがジュワッと広がり、思わず笑みがこぼれるほどの美味しさです。
ネギの香ばしさと卵のまろやかさも良いアクセントになっていて、全体のバランスも抜群。香ばしさとコクが共存する、理想的なチャーハンに仕上がっています。
麺類のサイドとしてはもちろん、単品でもしっかり満足できるボリュームなので、お腹をしっかり満たしたいときにもおすすめの一品です。
週末は混雑必至!行列覚悟で訪れよう

今回訪れたのは土曜日のランチタイム。
12時過ぎごろにはすでに満席で、店の外には待ちの列ができていました。
老舗の人気店なので、ピーク時は行列覚悟で訪れるのがベター。
時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
まとめ|「冷やし中華の聖地」で味わう原点の美味しさ
龍亭で味わった涼拌麺・酸辣湯麺・海老チャーハンは、それぞれが個性的ながら中華料理としての完成度が高く、どれも美味しかったです。
特に涼拌麺は、まさに冷やし中華のルーツを体験できる一皿。
仙台に来たら一度は訪れてほしいお店です。
冷たい涼拌麺と温かい酸辣湯麺、そして香ばしい海老チャーハンの組み合わせで、季節を問わず楽しめるのも魅力です。
店舗情報(2025年5月時点)
住所 | 宮城県仙台市青葉区錦町1丁目2-10 |
電話 | 022-221-6377 |
営業時間 | 11:30〜14:30、17:00〜21:00 |
定休日 | 水曜と一部の火曜(訪れる際はホームページを事前にご確認ください。) |
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