初めてのロンドン旅行、楽しみな反面「何を準備すればいいの?」と不安になりますよね。
私自身も出発前はネットで調べても情報がバラバラで、結局現地で慌てた場面がいくつもありました。
この記事では、出発前に絶対に押さえておきたいポイントを、実際に旅して感じたことを交えながらまとめます。
入国
ETAの申請

まず出発前に絶対に忘れてはいけないのが「ETA(電子渡航認証)」です。
2025年1月から日本国籍者にも義務化され、2026年2月25日からは航空会社がETA未取得の乗客を搭乗させない運用が徹底されています。
つまり、これを取っていないと空港のカウンターで足止めになる可能性があるということです。
申請は英国政府公式サイト(gov.uk/eta)か公式アプリ「UK ETA」から行います。
パスポート情報の入力と顔写真の登録が必要で、申請料は2026年4月の改定で1人20ポンド(レートにもよりますが4,000円台)になりました。

審査は通常3営業日以内に完了しますが、混雑期は遅れることもあるので、余裕を持って出発の1〜2週間前には申請しておくと安心です。
有効期間は2年間、またはパスポートの有効期限までとなります。
申請サイトは似た名前の非公式サイトも多く出回っているので、必ず公式URL(gov.uk)から手続きするようにしましょう。
手数料を上乗せして請求してくる詐欺サイトも報告されています。
私は不安だったので、利用する航空会社の公式サイトに掲載されているリンクから英国政府の公式サイトに入って登録しました。
検索結果から直接アクセスするより確実に正規サイトにたどり着けるので、心配な方にはおすすめの方法です。
入国審査

ETAを取得していても、到着時には別途入国審査があります。
私が到着したヒースロー空港では、10歳以上の日本国籍者は自動化ゲート(eGate)を利用できました。
パスポートをスキャンして顔認証を行うだけで、思っていたよりずっとスムーズに通過できたのが印象的でした。

自動化ゲートのおかげで、飛行機を降りてから荷物を受け取るまで約20分というスピードで、想像していたよりもはるかに早く空港を出ることができました。
ただし機械の調子や混雑状況によっては有人カウンターに回されることもあります。
渡航目的、滞在日数、宿泊先の情報などを聞かれる場合に備えて、ホテルの予約確認書や帰りの航空券情報はスマホですぐ出せるようにしておくと安心です。
交通
空港からホテルまでの移動(エリザベスライン)
ヒースロー空港からロンドン中心部までの移動手段には、ヒースローエクスプレス、地下鉄のピカデリーライン、エリザベスライン(Elizabeth line)、バス、タクシーといくつか選択肢があります。
それぞれ料金と所要時間のバランスが異なるので、出発前に比較しておくのがおすすめです。
ヒースローエクスプレスは中心部まで最速で行けるものの、料金がかなり高く感じました。
逆にピカデリーラインやバスは安い分、所要時間が長くなります。

いろいろ比較した結果、時間とコストのバランスが一番よかったのがエリザベスラインでした。
ヒースローエクスプレスに比べて料金が安く(13.9ポンド)、それでいて所要時間もそこまで変わらない(空港からボンド・ストリート駅まで乗り換えなしで約33分)というのが決め手でした。
さらに今回は、宿泊するホテル自体をエリザベスライン沿線から探しました。
空港からホテルまで乗り換えなし・移動もスムーズにできるので、到着後の負担をかなり減らすことができたと思います。
中心部までノンストップというわけではなく途中駅に停まりますが、体感として「時間を大きく損した」という感覚はなく、コストを抑えつつ十分速く移動できました。
地下鉄と同じくクレジットカードやスマホのタッチ決済でそのまま乗車できるので、到着後すぐに使えたのも助かりました。
ホテル選びの段階で最寄り駅の路線を意識しておくと、滞在中の移動がぐっと楽になると思います。
地下鉄(タッチ決済)

ロンドンの地下鉄(Underground、通称チューブ)は、日本の交通系ICカードのような感覚でクレジットカードやスマホのタッチ決済がそのまま使えます。
改札にカードやスマホをかざすだけで乗車でき、専用カードを買う必要がないのは非常に便利でした。
料金は乗った距離やゾーンに応じて自動計算され、1日の利用額には上限(デイリーキャップ)が設定されているため、たくさん乗っても一定額以上は請求されない仕組みになっています。
降りるときも必ずタッチが必要なので、これを忘れると割高な運賃が引かれてしまう点は要注意です。

支払い面以外で驚いたのは、車両や構内の通路が日本では考えられないくらい狭いことです。
特に路線によっては天井も低く、車内も通路もぎゅっと圧縮されたような造りになっていて、大きなスーツケースを持って移動するのはなかなか大変でした。
ロンドンの地下鉄は世界最古の地下鉄として知られている分、日本の新しい路線のような余裕のある設計にはなっていないようです。
ラッシュ時は特に混雑するので、荷物が多い場合は時間帯をずらす、あるいはエリザベスラインなど比較的新しい路線を選ぶといった工夫もおすすめです。

一方で、エリザベスラインは通路も車内も広く、スーツケースを持って乗っても日本の電車や地下鉄に乗っているくらい快適でした。
比較的新しく開通した路線なので設計自体にゆとりがあり、旧来のチューブとの違いをはっきり感じました。
大きな荷物がある移動には、エリザベスラインを積極的に選ぶと快適さがかなり変わってくると思います。
オイスターカードは必要?

「オイスターカード(Oyster card)」はロンドン独自の交通系ICカードですが、正直なところ、短期旅行であれば無理に作る必要はないというのが実感です。
海外発行のクレジットカードやスマホの非接触決済に対応していれば、そのままタッチ決済で乗れてしまうからです。
オイスターカードを作るメリットがあるとすれば、長期滞在で定期券的な使い方をしたい場合や、現金でチャージして使いたい場合くらいでしょう。
手持ちのカードが非接触決済に対応しているか、出発前に確認しておくのがおすすめです。
タクシー・Uber
ロンドンの流しのタクシー(ブラックキャブ)は乗り心地も安心感も抜群ですが、正直かなり料金が高めです。
基本的には地下鉄やバスをメインの移動手段にして、荷物が多いときや終電がなくなった夜、少しでも早く目的地に着きたいときだけタクシーやライドシェアに頼るという使い分けをしていました。

そんなときに助かったのがUberです。
日本と同じ感覚でアプリから配車でき、事前に金額の目安が表示されるので安心して利用できました。
支払いもアプリ内のカード決済で完結するため、現地通貨を用意する必要もなく、言葉のやり取りがほとんど要らない点も気軽に使えた理由です。
ブラックキャブに比べると割安なことが多く、短期旅行者にとってはUberの方が使い勝手が良いと感じました。
ただし、円安だったこともあり、正直Uberでも気軽にホイホイ使えるような金額ではありませんでした。
参考までに、ウェストミンスター寺院から大英博物館まで1.62マイル(約2.6km)の乗車で約3,300円ほどかかりました。
そのため基本は地下鉄で移動しつつ、「時間を節約したいとき」と「歩き疲れてもう歩けないとき」に限って使う、という形に絞っていました。
使いどころさえ見極めれば十分頼れる存在ですが、円安の状況では移動の主役というより「ここぞ」というときの切り札的な使い方が現実的だと感じました。
通信
eSIM・スマホ

現地でのスマホ通信手段は、eSIMを事前に日本で入手しておくのが一番ラクでした。
空港に着いてすぐネットが使えると、交通手段の確認や地図アプリがすぐ使えて心強いです。
私は今回KLOOKで販売されているeSIMを購入して使用しました。(上記画像をクリックすると私が購入したものを同じものを購入することができます。)
旅行予約サイトとして使い慣れていたこともあり、購入から利用開始までの手順が分かりやすかったのがよかった点です。
到着後に機内モードを解除し、現地のAPNを選択するだけで通信が始まります。
物理SIMを店舗で探し回る手間がないのが最大のメリットだと感じました。
お金
クレジットカード事情
ロンドンはとにかくキャッシュレス化が進んでいて、カフェの数百円程度の会計でもカードやスマホ決済が当たり前でした。
むしろ「現金のみ」の店の方が珍しいくらいです。

日本のクレジットカードもVisa・Mastercardであれば問題なく使えましたが、海外での利用に強いカード(外貨手数料が低いものやタッチ決済対応のもの)を1〜2枚用意しておくと安心です。
念のため、メインカードが使えないときのためのサブカードも別に持っておくと心強いです。
現金はいくら使った?

結論から言うと、今回の滞在で現金を使う場面は一度もありませんでした。
移動も買い物も食事も、すべてカードやスマホのタッチ決済だけで完結してしまいました。

空港での両替はレートが良くないことは知っていましたが、私はクレジットカードを主に使うことを想定した上で、あえて最低限の金額だけ羽田空港で両替していきました。
理由はシンプルで、現地に着いてからATMや両替所を探す時間の方がもったいないと感じたからです。
多少レートが悪くても、少額なら実質的な損はわずかで、それよりも到着後すぐに身軽に動ける方を優先しました。
結果的に、その両替した現金すら一度も使うことなく持ち帰ることになりました。
中には現金を受け付けず、クレジットカードのみという「カードオンリー」のお店もあり、キャッシュレス化の進み方を実感する場面が何度もありました。
とはいえ、トラブル時の備えとして少額だけ持っておくのは安心材料になるので、「現地で困らない程度に、最低限だけ日本で両替しておく」くらいの感覚で十分だと思います。
チップ

イギリスは基本的にチップ文化が薄く、アメリカのように「必ず渡さなければいけない」というプレッシャーはありません。
レストランではあらかじめ会計に「サービス料(service charge)」が加算されていることが多く、その場合は追加でチップを払う必要はありません。
会計にサービス料が含まれていない場合や、特に満足したサービスを受けた場合には、料金の10%程度を目安に置くと良いという声もありますが、義務ではないので無理に払う必要はないというのが実感です。
実際に旅行してみると、チップを払う機会自体がありませんでした。
レストランの会計はカード決済で完結することが多く、サービス料込みの表示になっているお店がほとんどだったため、あえて現金でチップを追加する場面はごくわずかでした。
「チップ用に小銭を用意しておかないと」と身構えていましたが、結果的にはあまり気にしなくても困らなかったというのが正直な感想です。
準備
コンセント・変換プラグ

イギリスのコンセントは日本と形状が異なる「BFタイプ(三角形の3ピン)」です。
変換プラグは必ず持参しましょう。現地でも空港やスーパーで購入できますが、割高なので日本から用意しておく方が安心です。
電圧も日本の100Vに対してイギリスは230Vのため、ドライヤーなど一部の家電は対応していないと故障の原因になります。
スマホやパソコンの充電器はほとんどが100〜240V対応なので変換プラグだけで問題ありませんが、心配な場合は事前に対応電圧を確認しておきましょう。
気候・服装(1月中旬の場合)

私が滞在していたのは1月中旬で、最高気温は10℃、最低気温は4℃ほどでした。
iPhoneの天気アプリでは体感温度が3℃と表示されていましたが、宮城在住の私にとっては、地元の方が気温も低く風も強いため、「寒くて外に出たくない」というほどではなく、意外と快適に感じました。

服装はユニクロのダウンを着て観光していましたが、それで十分でした。
防寒対策は必要ですが、極端に身構える必要はないというのが実感です。
天気については「ロンドンはお天気が悪い」という前情報をよく目にしていましたが、実際に訪れてみると晴れの日もあれば夜になったら雨が振ったり、曇りの日もあり、常に悪天候というわけではありませんでした。
とはいえ変わりやすいことに変わりはないので、折りたたみ傘は必ず持っていくことをおすすめします。
また、1月中旬は観光のオフシーズンにあたるため、人気の観光地でも大行列に並ぶことなく観光できたのも大きなメリットでした。
夏休みなどのハイシーズンに比べると混雑がかなり少なく、寒さへの備えさえしっかりしておけば、快適に観光できる狙い目の時期だと感じました。
治安

ロンドンは観光地として非常に人気がある一方、スリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。
特に地下鉄の混雑した車内や、観光客が多いエリアのカフェ・レストランでは、バッグを開けっぱなしにしない、貴重品を後ろポケットに入れないなど基本的な対策を徹底しました。
いつも旅に行く際はなんだかんだで無印のショルダーバッグが一番使いやすくて安心です。
夜間の一人歩きは、明るく人通りの多い通りを選ぶようにし、暗い路地や人気の少ないエリアは避けるようにしていました。

今回はボンド・ストリート周辺にホテルを取り、買い物もその界隈で済ませたのですが、このエリアは高級ブランドショップが並び、人通りも多く警備の目も行き届いている印象で、1人で歩いていても不安を感じることはありませんでした。
エリアによって雰囲気はかなり違うようなので、宿泊先やよく歩くエリアをある程度治安の良い場所に絞っておくと、旅行中の安心感が変わってくると思います。
全体として過度に神経質になる必要はありませんが、日本の感覚のまま油断しないことが大切だと感じました。
観光
観光スポットは事前予約を忘れずに
ロンドンは大英博物館やナショナル・ギャラリーをはじめ、入場無料の観光スポットが多いのが大きな魅力です。
とはいえ「無料だからふらっと行けばいい」と思って予約なしで向かうと、当日入場できなかったり、長時間並ばされたりすることがあるので注意が必要です。

実際、無料の施設であっても人気のスポットや特別展、時間指定の入場枠が設けられている場所は、公式サイトで事前に日時指定のチケット(無料の場合も含む)を予約しておく必要があるケースがほとんどでした。
特に週末や休暇シーズンは予約枠自体が埋まってしまうこともあるため、行きたい場所が決まったら早めに公式サイトをチェックして予約を済ませておくのがおすすめです。
当日券や飛び込みでの入場に対応している施設もありますが、確実に入りたい場所ほど事前予約が前提になっていると考えておいた方が安心です。
困ったことは特になかった

初めてのヨーロッパ旅行ということもあり、出発前はかなり緊張していました。
しかし実際に行ってみると、いわゆる「困ったこと」と呼べるようなトラブルは正直ありませんでした。
治安やキャッシュレス決済、交通機関の使いやすさなど、事前に不安に感じていたことも実際に体験してみるとスムーズで、感覚としては東京や大阪に観光に行くのとそう変わらないくらい快適に過ごせました。
これなら1人で旅行しても大丈夫だろうなと感じるほどで、身構えていた分、拍子抜けするくらいでした。
もちろん個人の体験なので油断は禁物ですが、事前に基本的な準備さえしておけば、想像しているよりずっとハードルは低いと思います。
初めてのロンドン旅行は、事前準備さえしっかりしておけば思っている以上にスムーズに楽しめます。
特にETAの取得と交通系の支払い手段の確認は、出発前に必ずチェックしておきましょう。
素敵なロンドン旅行になりますように!

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